2019/09/24 22:30/鷦鷯飛蝗
雲久遠里は
世界は俺の敵ではないので
寒風荒涼悉くが
あの日の陋屋、無駄ではないよね
そうか、あの日のオイルヒーター
君が錦を飾った日
俺と君とを炙っていたのは
そういう出自の熱だった
世界は俺の敵ではないので
路肩の穂束は美しい
道行く瞳も無く
庭木にはちょうちょが舞っている
世界は俺の敵ではないので
世界が君の敵でも俺が味方なら
世界もわかってくれるかな
許さずとも構わない、重ねて、憐れみに非ず
狡猾怜悧に浅ましくも
世界は俺の敵ではないので
認めはしないと横腹を貫いてくれ
祀る
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