2019/08/17 3:30/鷦鷯飛蝗

私は見る者

見るという者である

そこには光るということがあった

物質無くして現象のみがあった

光るもの無くして光るということがある、いま、ここ

そしてそれを見る器官無くして、それを見る私があった

いま、ここという、場所ではない、現象があった

つねにあったとのみ語られることのできる現象があった


私は見る者

見るという者である

つねにあったとのみ語られることのできる現象を

あると語ることのできる者を見る者である

私は見た

その者はあった

その者はそうして、光るということを見た

その者はそうして、光るということを語る

そうして、光るということがあった

光るということがある、あったので私は、見るという者である

光るということがある、あったので私は、見る

そうしてあったと語る


しかし私は、あると語る者があったということを見た

あると語る者があったので、見ることができ、あったと語ることができるために、あると語る者があったと騙るのではない

私は、あると語る者があったということを見た

私は、あるということをみた

あるということがあるということをみた

聞け、私はみた

聞け、あるということはあるのだ

聞け、私はあるのだ!

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