2019/08/14 20:41/鷦鷯飛蝗

カーテンを刺す高い月が

賽の目も絶え絶えに

離散を穿って擦り焦がす

壁に空いた穴の絵

隠れていた蟲は生き埋め

のさばる階梯

人型の星雲に怒りを注ぐため

燿呀ようが巛册せんさつの重石を掴む

浮き離れるその身をその間口に結わえる


向こうに流れていく雪は

そうして剥がされた時の澱で

昨日に別れていく酔いは

こうして生かされた星の涙

ほら、今その涙が木星に垂らされて

ちいさなひかりが、きみのまなこをくだいたろ?

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