2019/08/08 18:16/鷦鷯飛蝗

逆光、溜まり場と吊りそうな脚

やけに目立つ礫砂的空虚と路地裏の哀愁

五メートルの乱視、衰えを感じ

薄ら暈けた残響に林を走る

前掛かりな日暮れ、酔紛いの黄昏

錯視的な白が

遠のくをつまみ出す

何も変わらないモルタルに

知るはずのない思い出の大橋

浮き足立って能無し

追い越せない秋と従順さを思う

劃一的な潜行は不可避であって、転落と昏倒に戸惑う

ノイズが定期的に出来して

川越を果たそうとする頃

水面を灼く曦軒で四方よもの囲いをずらそう

ここにだって相応に礫砂

欄干蔓延るは蜘蛛の巣

鬱屈と夜半も

型どおりの違和を照らせば

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