2019/07/14 15:08/鷦鷯飛蝗

観念でもない

類型でもない

目の前にしかない

君を浚って


僕にとって君なんてそうしてこの手に掬える範囲のものでしかなくて

ゆびのあわいから滴り落ちる、すりぬける、君は、僕の知れない、確かに君だろうけど、そう、僕は知れない


目の前に湛えられたら大海を掬えずにいつもふてくされてる僕に

それでも浪の音を聞かせてくれるから

いつまでも浜辺でこうしていようと思う

波打ち際が描き換わる度に

僕らの境界線が再定義される

そうしてくれているのは君なんだね


僕も海を鳴らしてみよう

君に届くように奏でてみよ

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