2019/06/06 13:07/鷦鷯飛蝗

滴下するそらが凍えて死ぬらしい

石化するもやが震えて憎らしい


砕けない陽炎かぎろい

白け白けた閃と星


裁定、高楼の舟に虚傲の輪郭をなぞら

夜空震わす巫女の夢

流れ散る星々も能わず

溺れ降る神々も叶わない


咲いたことなどないと

見捨てられた宮で形代担う神岐部くなとべ

今と見紛ういや果ても

転げたってつまらない


醒めることの寂しさに耐えかねても

逃れられるものでもないと知りながら

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