2019/06/02 16:14/鷦鷯飛蝗

サボテンの花が咲いていた

山向こうの交通量

部屋の隅の冷蔵庫

不協和な唸りが僕を覆う

洗濯機と隣人まで参加し始めて

起きた体で惰眠を貪るわけにもいかない

視界は徒に霞んで

網の目を透かしたみたい

触れたわけじゃない

砕いたわけじゃない

日に当たらないのがうれしくて

装ったふりに甘えただけだ

欠いたことはない

喰らったことも

いつなら忘れて

君と征けるの

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る