2019/05/09 17:24/鷦鷯飛蝗
乱立するベジエが緑を敷き詰めていく
ルリイロアゲハの夜明け
この曇天が心地よい
この鬱屈が清々しい
無気力のまま沈んでいよう
四肢の端から虚脱しよう
藤棚から漂って脳まで響き渡る厭の香に
呼吸を奪われて
吸いきれない意図と
吐ききれない身体が
齟齬にやるせなく悶えて
震え続ける
焦がれ続ける
水音もなく
澱んだ風呂桶の縁
外れなかった角の窓
濡れそぼつに任せて
搾られるに任せて
虚ろな瞳のままで
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