第4話影人
誰かに見られている。誰にだってそんな思いを過ごした日々はあるはずだ。
私も幼少期から、そんな見られた感覚を感じた一人であった。
でも、気にせずにいたのは、私の影をその見られた感覚の原因と思っていたからだ。
小学生だった私が下校していた時であった。
私は、とぼとぼと歩いていると、歩きタバコをしてぶつかってきたギャルがいた。
「何、このガキ邪魔なんだよ」
押され倒れかけたが、踏ん張って文句も言わず歩いた。ただ、憎しみがあったせいか、彼女の方を睨み付けた。
しかし、彼女の姿は突然と消した。
姿を消したという表現はおかしい間違いだ。誰もがそう思うだろう。
だが、彼女は本当に消えた。裏道の塀やビルで囲まれた一本道でだ。
私は、怖くなり急いで家に帰ってから、布団をかぶり寝た。
私は今日のことを布団で考えていたが、何も思い付くことはなかった。
それから、何度かそんなことがおきた。私の後ろに行ったあと姿を消してしまう。自分の家族にも影響が起こらないか心配だが、今のところ 何事なく過ごせてはいる。
ある日、等々私はその消える謎の正体を知るカーブミラーに映っていた。
それは、私の頭の影から不気味な目が現れ、私よりも大きな黒いか溜まりが現れ、私とすれ違った人間の影に近づき、大人の影をその化け物は大口を開けて食べ始めた。
すると、その影を食べられた人物は何も気がついていないらしい。ただ歩いていて全て影を完食すると、その人物も消えていた。
この事件は、私が起こしてしまった殺人だったのだ。
だが、警察に行ったが門前払いで、すぐに出てしまった。
影の化け物は、合せ鏡をしたときにあった。その鏡の化け物は私になりきり、ニコニコしていた。
「あんた、何で人を殺したん?」
「殺したとは失敬な、私はこの世から消し去ってやっただけだ。」
その鏡の自分は不気味に頬笑み
「お前の望んだことだ。あの日、影の私に(邪魔な人達を消していって)って願いを叶えたんだ。」
「私は、この世界から消せ何て」
「言ったよ。だから、ずっと消していっていた。君も時々僕に気づいて、帰り道振り向いたりしてたけど、僕と君は外で話すことはできない。」
そう、子供の頃に作り上げた化け物が今の私を苦しめることになるとは、幼少期の自分に悔やむ
完
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