異世界夢想物語
黒咲 零
第一録
「異世界の方々。どうか、私達に力を貸して下さい。」
これが、こっちの世界に来てから最初に聞いたこっちの人の声だった。
「え…ここどこ?」「まじかよ!テンション上がる〜!」「おかあさ〜ん。」
などなど、いろんな意見が飛び交っている。
先程まで2年生になって初めての授業があり、休み時間だったはず。なのに急に床が光ったと思ったら、さっきの助けてくださ〜いだ。もうよく分からん。
けど、これがよくあるパターンだったら
「ではまず、この中から勇者を探したいと思います。」
やはり。という事は魔王討伐みたいな感じだろう。
「心の中で[スキル]と思っていただければ目の前スキルボードが現れるはずです。やってみてください。」
言われた通りに皆やり始めていった。俺もやってみた。
[スキル]
【結城 海斗】
筋力:? 〔スキル〕
幸運:? ?
速さ:?
魔力:?
技術:?
〔称号〕
神さまに愛された者
…は?なんじゃこりゃ?全部ハテナってどういう事だ。更には称号もなんだこれ?『神さまに愛された者』?どういう事だ。
とりあえず適当に触ってみるか。そう思い称号の所に指先が触れた瞬間突然光が溢れ出て周りを包み込んだ。
そして、意識が飛んだ感覚がした。
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