解説

いえもち、じゃなくて やかもちです。

JR高岡駅に銅像があるそうです。


万葉集を編纂した、と言われている方(はっきりはしない)。

収録数、480首。

万葉集はぜんぶで4500首だから、10打てばひとつ家持に当たると。

すごい。


前に紹介した旅人の子で、大伴坂上郎女のおいっこで、

義理の息子。育ててもらったらしいです。

万葉のサラブレットって感じですかねえ。



眉毛の話。




振り放けて三日月見れば 一目見し 人の眉引き 思ほゆるかも(大伴家持)



訳:空を振り仰いで三日月を見て見れば、一目見たあの人の眉毛を思い出すなあ


実は大伴坂上郎女にもまゆげの歌があるんですよ。



月立ちてただ三日月の眉根掻き日長く恋ひし君に逢へるかも(大伴坂上郎女)


訳:月が出て、三日月の眉を掻いたから、ずーっと恋焦がれていたあなたに会えたんだろうなあ



どういうことかっていうと、「眉毛がかゆくなると好きな人に会える」っていう

ジンクスがあったんですって。

どの時代にも、やっぱり、おまじないやジンクスって、好きなんだなあ、女子って。




次回は、二番目なのがせつない(?)笠郎女の恋の歌を紹介します。

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