解説
有名な二首なので、
ご存じの方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、私の訳はフィーリングつうか、
テストで書いたら、バツだと思うのですいません。
ぬかた様と天武様、実は
元カレと元カノという関係だそうですよ。
子どもいるんですけど。
そんで、このふたつの歌は、
飲み会の席で、お遊びで作ったということです。
この飲み会の時には、きれいさっぱりお別れしていて、
ぬかた様は、もう別の人とつきあっていたですって。
その別の人ってのは……天智天皇。
……天武天皇のお兄さん、です。
兄と弟、どっちともつきあってたんですね。
(ちなみに天智天皇イコール中大兄皇子です。
イルカをやっつけたっていう、あの人)
この飲み会には、天智様もいらっしゃったとか。
怒らないのかよ、兄さん。怒ってもいいと思うけど。
それを踏まえて、さっきの二首をもう一回見てみましょう。
あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る (額田王)
紫草のにほへる妹を憎くあらば 人妻ゆゑに我恋ひめやも(天武天皇)
あかねさす=紫にかかる枕詞。あんまり意味はないけど綺麗な言葉。
標野(しめの)=天皇の御料地のこと。
野守(のもり)=御料地の見張りの人。
妹(いも)=恋人のこと。芋は、もちろん関係ない。
ぬかた様「やだもう、見張りの人見てるって、見てるってバカ。
手とか振らないでいいから、もう早く行って。ばいばいっ」
てんむ様「んふふふふ……君を憎いわけないだろう、
こんなに恋しいのに。……人妻であろうと……」
ふたり「なーんちゃって」
繰り返しますが、テストで書くとバツになるから。
まあ、千年以上前の話ですし、
何が真実かは分からないと思いますけどね。
次回は恋愛マイスター(?)大伴坂上郎女の歌をご紹介します。
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