第64話:知られてしまった情報を消去
こうなると俺が狙われ更に、小桜たちをも狙われかねないと考え「記憶一部消去したいな」と魔法を構築。
洞窟ダンジョン攻略をしてない、と言う情報を植え付ける事にした。
その事によって俺は「
ギルドに居合わせた人々は、受付嬢が俺の情報を発言する前の状態に戻り、カードに隠蔽を施した上で依頼を受け付けて貰った。
「では、お気をつけていってらっしゃいまし」
「はーい」
【…何とも凄い魔法を覚えてしまいましたわね】
仕方なくない?
あのまま放置してたら俺だけでなく、小桜たちも危険だったんだよ?
それを回避できたんだから良しとして欲しいな。
【それは…そうですが…】
まあ、絡まれはしたけど、ギルマスが止めてくれたしね。
【(はぁ…そう言えば巻き込まれ体質だと、
神様も言っておられましたものね)
仕方ありませんわね。
身をもって知りましたわ】
あ~…忘れてたや。
ティングで依頼を受けた俺は、スライム討伐10匹を権太たちに倒させてみるつもりで書かれている場所を目指しキョロキョロしていた。
しまった~。
一応、検索すれば場所は判るんだが、検索って持ってる人、少ないよね?
【…皆無ですわよ】
か、皆無・・・。じゃあ聞くしか方法ないやね。
初めに声を掛けてくれた門番に場所を聞くと、王都側の門が近いと教えてくれた。
逆方向に来てしまった俺を心配そうに見ていたが…
「反対側にあるならティングを堪能できるから嬉しい!」
そうホザいたら納得いかない顔をしたものの、心配顔は無くなっていた。
何処に何が売られてるとか、何処に何があると言うのを頭に作ったティングの地図に情報が付け加えられて行くから有難い。
気づいたらティングの地図が情報として記載がなされていた。
勿論、ステータス画面と違い地図画面として独立しているようだった。
それにしても便利だなぁ~…。
スライムご一行様と遭遇する前に権太たちを呼び出し
「権太、ゴマ、琥珀ぅ~。
スライムで遊んでイイよ!」
と「遊ばせる」つもりで声を掛けた。
何故なら彼らが遊ぶだけでスライムなら討伐できてしまうから。
『[<わーい♪>]』
【
何も言うな…あえて何も言わないでくれ。
従魔扱いになった権太たちにもステータスがあって、レベルもあったんだよ。
【どう言う事ですの?
元々は野良ネコや野良犬、モモンですのに…】
俺のステータスに洞窟ダンジョン攻略って言うのが追加されてたんだけどさ、そこに「洞窟ダンジョン最上級攻略」って書かれてた。
【・・・最上級?あれで?!】
そうあれで最上級だった。
【と言う事は…権太たちはSSクラス…】
そう俺なんて隠してるけどSSSだったよ。
そう吐露された小桜は、自分のランクを確認して見ると、やはり上がって居たようだ。
【……わたくしも…それほど戦っておりませんのにSSSでしたわ】
権太たちには戦い方を覚えて貰ったから、これから先、安心して討伐にも行けるんだけど…。
【狙われる可能性が大きくなりましたわね】
そうなのだ。
Sクラスの魔物を従魔としているなら未だしも、元を正せば野良2匹に癒し系1匹。
討伐クラスのフェンリルを入れたとしても、本来ならフェンリル「だけ」が戦力となる。
が、権太たちが従魔となった影響なのか、彼ら「でも」戦える事を把握できた瞬間だった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます