黄昏時に思うこと
今回、中年男女の恋の物語を書き始めたのですが、こういう物語自体は、今の時代、特に珍しくはないと思うのです。
ただ、偏見かもですが、そういう”大人の恋”を描いたものって、歳は重ねていても美男美女だったり、どことなくオシャレな背景とか、心情さえもキレイというか、もしくは反対に思い切って耽美的だったりとか、なんていうか、絵になってカッコイイんですよね。
例えば、街行くカップルを見かけた としましょう。
若い二人。
これはもう、多少どうこうしていても若さの魅力がある。
中高年カップル。
夫婦なら穏やかな安心感、オシャレな美男美女なら、それだけで関係はともかく、見苦しくはないみたいな、ね。
そりゃもうそうだろうなぁとは思うのです。
誰しも美しいものを見たい。
街角や駅のキスシーン。
外国の方は慣れてるからサマになるけど、日本でとなると、文化風習の違いもあるけれど、よっぽどじゃなきゃ、うーん…………ってなりますよね。
何が言いたいかといいますと、でもね……なのです。
「美しくなきゃダメですかね?」
若さを持っている頃、人はそんなこと思いもしません。若さが無くなることとか、色々な衰えとか。
今は美熟女なども多く、歳を感じさせない綺麗な方々が沢山いらっしゃいます。
だから、尚更、見苦しいものとか衰えてきたものへの視線って厳しくなってるような気がしちゃう(これは地味オバサンである、わたしのひがみでしょうか。クスン)
でも、どんな人にも、いつか黄昏時がやってきます。
ましてや、普通のありふれた人間なら……。
それでも人は毎日を暮らし……。
感情は生きて……いやむしろ、繊細になっている気がするのです。
◆
少し脱線して(いつものこと?)しまいますが、恋に限らず(そもそも、恋の対象も人でなくとも、本でも音楽でも絵画、映画etc.色々ありますよね)夢中になれるものがあるのは素敵ですよね。
恋だって……結婚も無理にするものじゃないと思うんです。
勿論、どちらも素晴らしいことですけど。
友情でも、ペットとの愛や絆でも、人生が満たされれば、それは幸せ。
要するに、それぞれの幸せがあって良いんだから、そこに”四の五の文句なんかつけやがるんじゃねぇ!”(エセ江戸っ子?)と。
自分の思うようにいかなかった事だって沢山あるけど、ひっくるめての人生。
と、思いたい(少し、弱気なところがわたしらしいですね(^^;)
◆
そんな思いを書きたくて、新しい物語を始めました。
地味で冴えなくて、世間に埋没していて、どこにでもいるような、そんな愛おしい人達のオハナシ。
カッコよくないし、時にはイジイジもして、ちっとも悟ってもなければ、そう見せかけていても、心は年相応に落ち着いてもいない。
あ、コレってやっぱり、わたしの分身たちの物語になりそうです(笑)
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