読み過ぎ禁止

 よく、本を読みなさい と聞きますが、我が家は反対で『いい加減で本読むのやめなさい』でした。


 今は歩きスマホが問題になっていますが、この頃のわたしは登下校中にも歩き読書をしていました。

 大きな道路など車の走っている所ではないにしても(ウチは田舎ゆえ、家に近づくにつれ車の通りはなくなるのです)家まで我慢できず、本を読みながら歩いてしまう悪癖。

 電信柱にぶつかりそうになる事もしばしば。


 まぁ、おっちょこちょいで、ちょこちょこ生傷も絶えないし、夢中になると周りが見えない子でしたし、そりゃあ禁止令もでますよね(汗)


『ご飯ですよー!』と呼ばれても、「すぐ行くー!」と生返事して本を読んでるから怒られる始末。


 だから、学校で、本を読みましょう!と学級目標であげられたり、「本が好きです」と言うと、凄いねぇと褒められたり(これが頭が良いというとんでもない誤解を招くことになるのですが)するのが不思議でした。


 家じゃ、『本を読んでる時のつきのには、何言っても聞こえてない』と呆れられてましたからね。


 そして、血とは恐ろしいもの?!

 現在、我が家の収納スペースを占めているのは本です。

 息子達、みんな本好きに育ちました。

 特に長男はこの母を凌ぐほどです。

 本に夢中になると周りが見えないのも同じ。


 よそ様からは相変わらず、家族全員、本が好きで…というと凄いですねぇと言われます。


 いやもうこれは既に本好きを越えて、本中毒なのです(汗)


 そして我が家では今日も親から子へ、子から親へと注意が飛びます。


「「読み過ぎ禁止!!!」」

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