戦死

話が少しそれますが、私はこの病気を患って、「幸せとは何か?」「死とは何か?」


等、良く考えるようになったと思います。


答えなんか、簡単には出ません。


しかし、そんな、「世間の常識」をぶった切る事が時々耳に、目に入ります。


それは、戦争です。


日本兵から見たアメリカ、極限常態に置かれた兵士、それは、昨日放送された「硫黄島からの手紙」という映画でも描写されていました。


この映画の場合、「自決」です。

捕虜になるくらいなら、自ら死を選ぶ。

「天皇陛下、万歳!」ド~ン!………


当然、兵士全員が全員、そんな事出来ません。


逃げ出す兵士には、ライフルを向け、射殺。


また、違うドキュメンタリードラマでは、深刻な食料不足が、老いた戦争生存者から発せられました。

「餓死は死より辛い」

「食べ物があれば、死んでもいい」


そんな状況、想像すら出来ません。


北朝鮮等で時より耳にします、飢餓による人肉食い。しかも喰らうのは家族だとか。


そんな状況、いったい、何がどうなっている?


私は、戦争映画を良く見ます。


国だけではなく、宗教の戦争でもあります。


漫画「スプリガン」

この、1章が分かりやすいと思います。

悪役は、世界を変える力のある物を手に入れようと、手段を選ばす、とあるシスターの持つ「外典」を狙ってきます。

目的は「戦争等全く存在しない世界を作る」

「私が、絶対神となり、世界を統一する」


狙われるシスターを守るのが、主人公なのですが、このシスター、祈ってばかり、今、この瞬間逃げないと死ぬ状況でも、「祈る」。


結局、主人公が助けるんですが、「祈りが届き、神様が助けて下さった」等とほざく。


呆れるが、主人公は使命だから守る。


いよいよ悪役と対峙する事になるわけですが、


悪役は、「私が世界を平和にする」と言う。


シスターは「神様を信じれば、必ず報われる」

と、言ってキリスト教の事のみを信じる。


悪役が反論します。

「じゃあ、貴女のキリスト教は今まで、他教徒の虐殺や戦争をしてないという訳?」

「そうやって各宗教が自分たちを正当化し、聖戦と称し、いったいどれだけの血が流れてきたと思ってるの?」


主人公は、悩みます。反論出来ません。



…話を戻します。

「人類の幸福」と、「一国の幸福」と、「個人の幸福」と、はたして、どれが一番重要な事か。


明白ですね。


しかし、それが無理な事は小学生でも分かる。


過去の事は変えられないが、教訓になる。

今後、少しでも、戦争、貧困、差別等、少しでも減って、世界が良い方向に向かえばいいですね。皆思ってる事でしょう。


しかし、「他人事」と思っていませんか?


自分には何が出来るんだろう?


「選挙の一票」?「ゴミの分別」?



先日、父方の親族が集まり、曾祖父の兄弟の話しになりました。

なんと、私のおじいさん以外、兄弟の男性は全員「戦死」したと、そして、姉も「戦死」したと、女性の戦死?と聞いたら、防空壕で爆撃にあったと。


「幸せとは何か?」


…考えるまでもない、生きてるだけで幸せじゃないか。毎日3食食べ、平和に生きている。


それだけで十分、いや、とてつもなく幸せな事なんじゃないか。


「死とは何か」


………………


その前に「生とは何か」を考える必要があるんじゃないか…


奇跡的に授かった命 「生」


私は、毎日、感謝して生きよう。


そう思う。

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