入院(2回目)
今年の冬の話になります。
精神科への2度目の入院をしました。
理由は対した事はないんですが、寒いし、保険の関係で。
通院している病院に入院するつもりでした。
しかし、説明、署名をする段階で止めました。
なんと、持ち込みは乾電池式のラジオのみ可…
私にはありえません。
毎日いったい何をすればいいのか?
違う病院を紹介してもらう事になりましたが、規制が気になる…
1度目の病院が快適過ぎたんですね。
恐る恐る手続きをしました。
TVは駄目ですが、パソコンやスマホは大丈夫でしたので一安心。
家からはだいぶ遠いが仕方ない。
かなりの大病院です。
今度は初日から大部屋、同じ日に入院したAさん、数日前に入院していたBさんの3人です。
2人ともまともそうな人。良かった。
まず食事です。めちゃくちゃ旨い。
ご飯がおおいがペロッと完食。
この病院、当たりかな?
しかし…そううまくは行きません。
夜、Aさんのイビキが…ありえない音量…
「ぐお~~~~~~!がぁ~~~~~!」
まるで熊が目の前で私に襲いかかる時の様な大きさ、部屋の外まで聞こえます。
私「な、な…なんだ…あ、ありえない…」
がしかし、2日目、私に謝罪してきました。
なにやらイビキを看護師に指摘されたみたいです。
「普段はそうでもないんですが、昨日は入院手続きで疲れてたから…」と、Aさん
私
「イビキは仕方ないから気にしないで下さい」
そうかぁ、疲れてたのか、だよね…
2日目の夜、
「ぐお~~~~~~!がぁ~~~~~!」
全く変わらね~!マジかよ~泣
3日もイビキの轟音、療養処ではない!
さすがに相談しようと思いました。
担当の看護師は休みだったのでそのフロアのフロア長(おばさん)に相談しました。
私「あの…イビキがうるさすぎて寝れません…」
フロア長のその瞬間の嫌そうな顔、はっきり覚えています。完全にクレーマー扱い。
イビキはねぇ…私達も悩んでるのよ…
たとえ部屋を変えても同じでしょうね…
そう言う人は何かあれば文句を言うから…
また部屋を変えてと訴える場合が多いの。
!!…絶句した…
大部屋に文句があるなら個室に移れと言わんばかり、パソコンをポチりながら沈黙が続く。
じゃあ、部屋を変えると気まずいから、1Fから2Fに移れませんか?
フロア長「それは絶対出来ません!」
?2Fから1Fに移ってる人居るけど?
私「………じゃあ、睡眠薬を増やして貰うよう先生に相談してみます」
フロア長
「そうね!それがいいわ♪」
こいつ…!ふざけやがって…
次の日の回診で先生に伝えた。イビキで眠れないから睡眠薬を増やして下さい、と。
先生
「Aのやつだろう、確かにイビキがうるさいみたいだな、分かった、追加しよう」
病院に入院して睡眠薬が増えた…
何とか眠れる様になった。
しかし、夜中に目が覚めると駄目だ、頓服薬を貰いに行く。
夜勤の看護師「眠れないの?」
私「イビキが…」
看護師「え!ボタン押していいよ」
ボタン?あれかぁ…
ボタンを押せば看護師が来てくれるんだ。
でもこれはよっぽど緊急用だと思ってた。
理由は聞かすとも対応してくれる。
何故ならば猛獣が唸っているからw
入院して3週間、事態が悪化する。
空いていたベッドに患者が入ってきた。
スキンヘッドの大柄の、いかにも怖い感じのおじさんだ。
とにかく声がデカイ、Aさんもそうだが、タバコ臭い。1日4箱吸うらしい。
気を使ってくれるのか、香水を使ってくれる。
良かれと思ってるんだろうが、Wで臭い。
そして、部屋(ベッド)で電話をする。
入院した次の日、20万入りの財布をスーパーのトイレに置き忘れて、取られたらしい。
それはさすがに同情する、1日、電話しっぱなしだった。
この病院では友達はほぼ出来なかった。
おじいさん、おばあさんか、50代の人が多く、楽しい会話にならない。
老人ホーム変わりなのか?
気持ち悪いのが、病院内での恋愛である。
さて、私はどうやって暇潰しをしていたかと言うと、TUTAYAのプレミアム会員である。
最初の1ヶ月は無料なので、まずは妻のカードをプレミアム会員にして私が使った。
旧作なら1回5本まで無料になる。その為、2日に1回はTUTAYAに行っていた。
早歩きで往復1時間ちょっと、1時間までなら外出OKだったから良かった。
レジで毎回、次回から本人様でお願いします。と言われながら、ウォーキングデッドシリーズやエージェントシールド、ヒーローズ等の海外ドラマを借りまくった。
もちろん全部タダ。
1ヶ月経った、妻のは解約し、次は私のカードだが、私は昔、レンタル返却を忘れて長期遅延でポストに返した事があった。
もしや請求されるかもと不安になりながらもカードを出すと、存在しないと言われた。
「ほっ?」
恐らく、10年以上使用されないとデータが消去されるみたいだ。良かった。
その後も借りまくった。無料で。
恐らく1万円分以上借りた。
ある日、雨が降っていた。
傘は持ってきていない、その為、看護師に傘を貸して貰えないか聞くと、「あ、傘いるの」とわざわざ遠くの倉庫?から持ってきてくれた。
TUTAYAから帰ってきて、傘を返すわけだが、たまたま相手が例のフロア長だった。
「え?」と驚いて、次の瞬間明らかに嫌そうな顔をして、キョロキョロ。
受け取った瞬間、貸した犯人探しを始めた。
…あの看護師、怒られてしまうのか?
親切にしてくれた好意が、少しルール違反だったのか?
てか、このフロア長、顔に出過ぎ!
まあそんなこんなで、2ヶ月の入院も残り2週間となった。
スキンヘッドのおやじは3週間で出ていっていたので空いていたそのベッドに新たな患者が入ってきた。
これがまた厄介だった。
一日中独り言を言っているのである。
そこから私は部屋ではヘッドホンを付ける様になった。話しかけられない様に。
しかし、ロビーでTVを見ていると隣に座って話しかけてくる。
楽しい話ならいいが、全くつまらない。
自分の主観を述べるばかりなのだ。
ニュースに対する意見(偏見)、聞いてもいないのに覆面パトカーの見分け方、県による交通マナーの違い、当たり屋の話…etc
はぁ…はぁ、そうですね…。逃げたくなる。
食事の話、ここは本当に美味しかった。
体重は1ヶ月で5kg増えた。
まずいと思い、後半1ヶ月米抜きダイエットをしたが、効果はあまり無かった。
別の小説、ダイエット日誌の原点である。
OTのスタッフ達は本当にプロである。
良く患者を見ている。僅かな異変、心配事を言わずとも察して話かけてくれる。
見習うべき事が多々あった。
なにはともあれ、2ヶ月の入院は無事、病状を悪化させてくれ、退院した。
以上、なかなか大変な入院生活でした。
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