第17話 スマホゲーム


ゲームかぁ、そういえば最近してないなぁ


PS4持ってないしなぁ


スマホゲームはパズドラ、ワサコレSや色々やってたなぁ

そう、私はスマホになって以来、ソシャゲは結構していたのである。

課金も今まで4~50万位はしてきたかなぁ


まあ、その課金額が最近の課金煽りのゲーム達に愛想を尽かしていたんだが…


ちょっと今のゲームランキングを調べて見る。


モンスト、白猫…etc

成熟されてて無課金後追いなんて全くつまらない。


どうせなら新作ゲームで無課金で俺強ぇ~してやろう。


…どれもつまらない、てかスタミナ制のゲームはすぐ出来なくなる、ずっとしたければ課金してスタミナ回復しろと、あほか。


何日が数種類のゲームをしていた、いや、早くもログインだけになっていたが…ただ、1つだけ気になるゲームがあった。

ある韓国のゲームだ。


名前は伏せる、何故ならば私はゲーム内で有名だからだw


PSで例えるとダークソウルみたいなアクションRPGだ。


マイナーなゲームだった、新作ランキングで1週間だけ3位で、どんどん下降し、すぐに50~100位の間をうろうろするマイナーなゲーム


何故かこれにどハマりした。

スタミナ制ではなく、ずっと出来るが、なかなか強くならない。

操作制も良い、課金要素がほぼ無い。ガチャはあるが、たいした物が手に入らない、地道にストーリーをクリアし、行き詰まるとレベル上げを行うゲーム、たまにドロップするレア装備のゲットも楽しみの1つだ。


これにハマった。

気がついたら1日中やっていた。


リリースから2週間程経った頃、少し悩んでいた、それは情報の少なさだ。

マイナーなゲームの為攻略サイトがない、あっても2チャンネル位だ。

2チャンネルを覗いてもある人の誹謗中傷ばかり、誰かの質問もスルー、酷い有り様だった。


その頃、ゲーム内のチャットが気になっていた。かなり活発だったからだ。


オープンチャット(ワールドチャット)だ。


しかし、私はそれまで避けてきた。

見る事もほぼしなかった。


何故ならば気持ち悪かったからだ。

誰かが喋れば画面はしっこに小さくテロップで表示される。煩わしかった。


たまに覗くと、おはよ~、こんちわ~

返事で◯◯さんおはよ~

これはどのゲームでもそうだろうが、私はチャットで仲良くなっているの人達が気持ち悪かった。


しかし、数回だけコメントした。

「フレンド募集」だ。


そしたらすぐ何人もフレンドになってくれた。

しかも猛者達だ、チャットをしていない様だ、見る専門なんだろう。


このゲームは後半になればなるほどフレンドの強さが鍵となってくる。AIだが一緒に戦ってくれるからだ。


すぐにフレンド枠が満杯になった。

1日中しているゲーム、いつの間にか凄く強くなっていたからだ。


チャットに関して少し興味が湧いてきた。


分からない事を質問してみよう。

しかし私は新参者、質問しても他の会話が次々と入り、すく流れて行く。


名指しで聞いてみた。

「◯◯さん、ちょっと教えて欲しいんですが」


その◯◯さんとは、あの2チャンネルで誹謗中傷を受けていたあの人だ、確かに口は悪いが、よく喋っている。


「ん?~俺か、いいぞ~」

色々質問するが、私が分からない事もほぼ理解されており、とても勉強になった。


ひょっと出の、しかしその時点でもかなりの強さの私だった為か、◯◯さんはじめまして~、お強いですね~、とか、◯◯さんはじめまして、フレンドになりませんか~?

と、どんどん会話が弾んでいく。


チャットにハマってしまった。

会話が楽しくて仕方ない。

みな、このゲームを愛しているのだ。


オープンチャットだが、ゲーム人口が少ないせいか、喋る人は20人程度だった。

しかも皆、物凄く強い、私より強い人も何人もいた。


そして何よりこのゲームに詳しかった。

誰も分からない事は率先して試していた。

「人柱」である。これは凄い事である。

そして結果をチャットで共有してくれる。


数日でチャット民達と仲良くなった。

多く、チャット民の人達とフレンドになった。


本当にこのゲームにハマった。

毎日、1日20時間位はやっていただろう。


このゲームにはオートバトルも搭載されていて、当然ずっと操作している訳ではなかったが、寝ている以外ほぼずっとやっていた。

いや、正確に言うと寝ている時もオートバトルの設定にして稼働させていた。


本当に楽しかった。ゲームにこれだけハマったのは初めてだった。

しかも無課金である。


配信から1ヶ月を過ぎた頃にはもうゲーム内最強レベルになっていた。


チャットでは皆と仲良く、後続の人達のアドバイザーにもなってよく喋っていた。


しかし…予想だにしなかった展開になったしまった。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る