第5話 ホワイト企業?

A班にて交代制勤務を続ける最中、上司による定期面談があった、私の評価は良かった。

まだ入社して半年もたたないが第一線で活躍している事に「素晴らしい」と言う。


そこで困っていた「A社内製装置」の件に関して相談した。

「頑張って覚えようとしているが、理解出来ない事が多い、皆どうやって覚えたのか?

勉強会を開いて欲しい」


これに関しては本当に困っていた。

特に「バグ」が多いのである。

ゲームでもよく言うと思う「バグった」

同じ様に考えていい。ソフトの不備だ。


ゲームの場合、リセットを行うだろう。

A社の内製装置もリセットを行う。

しかし、リセットは一時しのぎ、根本的な原因を排除しないと「再発」する。

が、多くは、原因が分からないが実情である。

いや、時々しか発生しないから、生産を優先させている状態、である。


結局、A社内製装置は数年かけて実務経験すると段々分かってくるから、焦らず覚えてくれ


との事だった。


この頃の残業時間は月70~80時間。

月の残業は80時間を絶対に越えない様に言われていた、そこを越えると法律違反らしい。


以前書いた「在場時間」が把握されているからサービス残業も出来ない。

仕事量に対する時間が足りないが、まあ仕方ない。優先度を作ってやろう。


うん、この会社はブラック企業ではない。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る