永遠故に愛は流離う
未知乃みちる
プロローグ ( 1 )
わたしの世界に、
その中で特に
わたしの大切な
流れる時の中で、彼だけは常に隣に居続けることが許される。彼をそうしたのは、わたしだ。許したのはわたしだ。その証を与えたのもわたしだ。
そして、わたしをここに留まらせ続けるのは、彼だ。
彼はただの人だった。わたしはただの人ではない。人の姿を魅せていただけのわたしに、彼は気付いていたのに、わたしを選んでくれたから、わたしは初めて彼に名前をあげた。
あの人は「変化」があまり好きじゃない。いつだって、
彼は、それでいいと微笑む。その微笑みは、わたしの一番好きな
そんな風に悲観的に考えてしまうなど、わたしらしくない。わたしはわたしだ。
彼のせいでも、誰のせいでもない。彼の
互いに求め合った結果が、そういう答えを生み出した。
わたしは、彼と同じで居たいと願い、その方法を
恋しさと淋しさを覚えつつも、わたしはわたしという人の道を歩き出す道を見つけ、それを選ぶ決心をした。
新しいことに出会う瞬間は胸がときめく。世界がきらめく。だからわたしは、この世界があまねく好きだ。
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