17話 ゲイとバイセクシャル
あたしは男友達が増えた。名前は有馬亮。彼が言うには自分はゲイだという。あたしは三浦加奈、24歳。バイセクシャル。あ、亮君の年齢を訊くの忘れてた。今度会ったら訊いてみよう。まあ、LINEで訊いてもいいけれど。
バイセクシャルであることは伝えてある。だから、もしかしたら亮君を好きになるかもよ、と言うと困った顔付きだった。男と女だからいくら好きな性じゃなくてもどうなるか分からないとあたしは思う。亮君はどう思っているのだろうか。
彼は土木作業員をしているだけあって身体はゴツイ。それに比べてあたしはバイセクシャルとはいえ女だから亮君にかかったら簡単に腕をへし折られそう。そう考えると怖い。まあ、そういうやんちゃな人ではないと思うけれど。
知り合ったきっかけは、スーパーマーケットの喫煙所。あたしから声をかけた。あたしは、ガタイがいい人が好きでたまたまゲイだったというだけの話し。本人はゲイだと言い張るけれど、もしかしたら振り向いてくれるかもしれない。あたしの猛アタックでおとしてみせる!
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