奴隷少女の未来。

亜夕@宙姫

第1話 幸せな日常。

【桜崎 穂花】学園の体育館。


今日は4月1日月曜日…今日から私、私達は進学して2年生になる、気を引き締めなくてはっ…って思うけどやはり朝は少し苦手、今は朝礼の時間で体育館に居る、眠いから欠伸が出てしまうがなるべく周りにバレないように欠伸を噛み殺している 。

今長々と話しているのは校長であり理事長を務めている私のお父さん、学園では私達が親子であることは内緒にしているため、苗字が違う学園だけだと話てたけど私には隠す必要ない気がしてる。


「今日から新学期が始まります、皆様がまた、新しい学期でも楽しく学園生活を送れることを願い校長の言葉とさせて頂きます。」


校長である父が話を終えると、司会が号令をかけ、その号令通り皆は起立、礼をする。私も皆に合わせて礼をする。

そして、朝礼終了のチャイムが丁度鳴り響いた…。


「これで朝礼を終わりにします、各自教室に戻って下さい。」


と司会が言う頃には皆は既に動き始めている、多分みんなも"やっと終わった"って同じようなことを思ってるのかも、私もそうは思ってたけれど司会が終了と言うまで動かないでいた、それは生徒会長としてでもあるけれど、厳しい父親がいるからって言うのもある…お父さんは、私が小さい時から厳しい人だった…誰かと話す時の言葉遣いとか食事の際のマナー・エチケットとか、学校のテストとか…いろいろな面で…多分前は先生をやってたのもあるけど1番は私達を真面目な子として育て上げたいから、大人になっても苦労しないようにしてあげたいからって気持ちが強いんだと思う理由は優しいところがあるのも私は知っているから、皆はお父さんのことを悪く言ったり嫌な顔で見てたりするけど私は心から感謝してる…ここまで育ててくれてなに不自由なく、生活出来ていろいろな面で成長出来ているから……。


「お、お姉ちゃん?? 行かないの??」


ぼーっとしていただろうか?隣にいる双子の妹である香穂が私の制服の袖を軽く引っ張り心配そうな顔でこちらの顔を覗き込んできていた、はっと我にかえり心配そうな香穂の頭に手を置いて優しく撫でてあげる


「ごめんね?香穂、ぼーっとしてたみたい、早く行かないとね!行こっか?」


私がそう言いながら撫でてあげると先程までの不安そうな顔がホンワカと安心したような笑顔になった、こういう時の香穂はすごく可愛いと思う、絶対モテると思う。


「お姉ちゃん……なに?私の顔な、何か付いてる??」

「ううん、なんでもない、可愛いなって思って」

「え、え!?」


香穂が照れたように赤くなるのをニコニコと見つめつつも腕時計を確認する、朝礼が終わってから5分くらい経っていて、朝のホームルームが始まるまであと20分あるかないか、移動時間も含めたらそろそろ移動しないとまずいかもしれない…






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

奴隷少女の未来。 亜夕@宙姫 @ayuusakka

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ