メアリ・サピエ王国を起国したプレイヤー

名前・メアリ・ネルケ


 主人公がこちらに現れる前にサピエ王国に君臨していた最後のプレイヤー。

 没年はサピエ暦一二一年で死因が老衰と発表されているが、実際はサピエ王族の指示による毒殺である。

 当時メアリのお世話を任されていた料理番の一人に行わせた模様。この料理人はその後何食わぬ顔で加齢を理由に職を離れ、悠々自適の暮らしをしたとされている。

 また、この毒殺であるが、メアリはスキルでレジストしようとすれば出来たはずだが、晩年の王国の腐敗する姿を見て精神的な疲れからレジストせずにこれを受け入れた。

 また、メアリの死後彼女の功績を称える一部の民たちが、彼女への信仰を持つに至るが、彼らは平民だったためにこの信仰が宗教の一派閥となることはなかった。

 故に現在にサピエ王国ではメニウ教と呼ばれる宗教が存在するのみである。


 彼女が遺した功績はその殆どが軍事、それも個人技能関係のスキル発現であった。

 ただ、プレイヤー程の能力を持たないノンプレイヤー達では、この新たに発現したスキルの数々は余りにも強大な力を持つために、今のサピエ王国の水準ではその殆どが失伝してしまっている状態だ。

 なお、公爵家は当時の軍事関係者の末裔という事もあり、公爵所縁の者達は一般的なサピエ王国人よりも強いとされている。

 ノンプレイヤーはプレイヤーの能力の十分の一程度であるとされている。


 特に魔法技術のスキル発現が著しかったが、能力差により今もなおノンプレイヤー達はメアリの使用していた魔法を使用出来ないでいる。


 このメアリも妖精によって生み出された存在。

 情報の提供元は元日本人管理者から漏れ出た魔素(セキヒ)。


 メアリの装備。

 防備は軽装。

 木の板に乗り空を掛け、錫杖を振るい光の柱を空から地上へと降らせていた。

 メニウ教ではこの光を神の鉄槌と呼んでいる。

 メアリの使用していた木の板と錫杖はセキシの光を強烈に放っていたことから、聖なる武具として認識されていたが、メアリはこの二つの装備をどこかに隠してしまっている。

 というか、ここまで書けば分かる人は分かると思うが、思いっきり元ネタがある。

 糞袋さんである。狂信者の方の糞袋さんである。決してお父さんの仇を打ちたい方ではない。

 阿保みたいな火力投射を受けたメアリさん。こちらの世界にやってくる。

 メニウ教の教祖と出会う。感化される。人間を捕食するリュンクスを目の当たりにする。「あの異教徒共め!」

 こうして駆逐系狂信者が爆誕。空を飛び光学系魔術式をポンポン打つ簡単なお仕事でリュンクス側の戦意を喪失される。

 戦後のメアリさん、貴族たちに毛嫌いされるようになる。

 挙句の果てにはメニウ教からも見放される。

 メアリさんは今まで通り狂信者であっただけなのにね。

 最後は毒殺される。メアリさんこの間に色々あって精神的に消耗して、毒をレジストせずに受け入れる。

 おそらく、誰かか短刀片手に正面から「死んでくれ。」といったら受け入れてるレベルで消耗していた。

 だけどそんなメアリさんだけど自分が装備していた宝珠とライフルとスキー板上の飛行用装備をどこかに隠している。


 メアリは生涯自身のプレイヤーキャラクターを置くことは無った。

 これはメアリが信じる者が神のみだったからである。

 故にサピエ王国人にはプレイヤーキャラクターは、主人公ノルド・ネルケがこの地に来るまでプレイヤーキャラクターという存在がある事を知らない。

 ※サピエが起こる前の文化の遺物にはその記述がある。

 ※歴史に興味が無い人は知らないレベル。

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