第36話 災いを封印する。その5
「ねえねえ、ペリー。」
「なに? ちいちゃん。」
「私たち! 災いを封印! 少年少女剣客隊! 災い4体を封印成功!」
「災い4体のを封印を祝して、ちいの会いたかった人がカーテンの後ろに来てくれています。」
「誰かしら? まさか!? まさか!?」
「それでは、カーテン、オープン!」
「モー。」
「神戸の牛です!」
「モー。」
「やったー! 今日のご飯は神戸牛のステーキだ!」
「私じゃなくて、楓が会いたかった人物じゃない?」
「ごめんごめん。何かの手違いよ。次こそは期待していて!」
「いいのね? 期待して。」
「任せて。私たちは友達でしょ。グー。」
「分かったは、次、しくじっら命はもらうわよ。ペリー。」
「そこまで深刻!? いいでしょう。次こそは、あなたを感動させてみせる!」
そして、再びカーテンが閉まる。
「改めて、カーテン、オープン!」
「ちいちゃん!」
「ティアマトお姉さん!?」
「フッフッフ、ついに制覇を60話まで読んだら、ちいが島抜けをした時に手を貸した竜の使い、ティアマトが登場したのよ。そして、早速、出演交渉を試みた。どう? これが親友ってやつでしょ? ・・・私の話は無視かい。しょうがないな。」
「ティアマトお姉さん! 会いたかったよ!」
「ちいちゃん! おお! 我が妹よ!」
ちいとティアマトお姉さんは涙を流しながら感動の再会を抱き合って喜んでいる。
「ティアマトお姉さん、怖かったよ!」
「もう大丈夫よ! 私が来たからには安心していいのよ!」
「だって、竜の使いって、変な人ばかりなんだもん!」
「そうね。怖かったわよね。私以外は竜の使いって、変態の集まりよね。」
「うん。いきなり呼ぶなとか、青春一直線とか、変な人ばかりなの。」
「大丈夫よ。女神竜の使いの私には常識がある。もう大丈夫よ。ちいちゃん。」
「ティアマトお姉さん!」
「よしよし。」
「ペリー、ティアマトお姉さんに会わせてくれて、ありがとう。」
「どういたしまして。」
「ペリー、神戸牛を食べさせてくれて、ありがとう。」
「もう食いつくしたのか!?」
「もう1匹出して。」
「ないわよ。」
「ええー!? ペリーのケチ。」
「誰がケチだ!? 神戸牛丸一頭を食べれただけでも感謝しろ!」
「米沢牛でもいいよ?」
「無い!」
「近江牛は?」
「いい加減、諦めろ!」
「私の尻尾で良かった食べる?」
「いいの! 食べる! 食べる! ドラゴンの尻尾!」
「やめろ! 私のティアマトお姉さんの尻尾を食べるな!」
「チッ。」
「舌打ちするな!」
「私たちの出番はいつになったら、訪れるんだろう?」
「僕たちは忘れられたんだ。これでも徳川第16代将軍なのに。」
「あなたたちなんかどうでもいいのよ!」
「あなたたち! 席に着きなさい!」
「桜先生!?」
子供たちが騒いでいると、桜先生が教室にやって来た。
「あなたたち! オープニングトークが長い!」
「すいません。」
「私をどれだけ待たせるのよ!」
「そっちか。」
「で、私には神戸牛はないの?」
「先生の妹さんが全部食べましたよ。」
「楓なら仕方がない。エヘッ。」
「妹なら許すのかよ!?」
「あの、良かったら、私の尻尾を食べますか?」
「いいんですか? ちょうどお腹が空いてまして。」
「それが教師のやることですか!?」
「ダメなの? 教師って、悲しいね。」
「桜先生と楓は、似た者姉妹ね。」
「ということで、みなさん、さようなら。」
「桜先生、さようなら。」
子供たちは寺子屋から帰って行った。
「桜先生って、満足して帰って行ったわね。」
「教師という立場を利用して、毎回出演してるんだもの、満足でしょうよ。」
「それでは、さっさと今日の災いを封印しましょう!」
「おお!」
「ということで、家々、ご先祖様を呼んできて。」
「もう呼んでます。」
「手際が良くなったのね。」
「当たり前だ! 僕は徳川第16代将軍! 徳川家々であるぞ! ワッハッハー!」
「聞こえない。」
「そんな!? ショボン。」
相手にされないので落ち込む家々。
「私は、徳川15将軍の一人、第5代将軍、徳川綱吉であるぞ。」
「頼んだわよ! ペリー!」
「フッフッフ。今日は教会の倉庫からマシンガンを持ってきました。怨霊だろうが、霊体だろうが、銃弾をぶち込みまくって、存在を消し去ってくれる! ファイヤー!」
ダダダダダダダダダダ! っとマシンガンが火を噴く。
「さらばだ! 家々! 徳川の世を再興してくれ! ギャアアア!?」
「ご先祖様! 必ずや! 家々! 徳川幕府を再興してみせます!」
ご先祖様の綱吉は成仏した。
「見ていろ! 日本は徳川の物にしてみせる!」
「やめい! 日本が滅びる!」
「徳川家も末裔に恵まれなかったな。」
「ガーン。」
「今度はどんなお肉に出会えるかな? ワクワクする!」
「次は魚かもしれないよ?」
「マグロに、サーモン食べたいな! ペロ。」
「楓には、ダイオウイカがお似合いよ。」
「そうそう、海に潜って、ポセイドンでも食べてきなさいよ。」
「行ってきます!」
楓は海女スタイルになり海に潜ろうとする。
「どこから衣装が!?」
「もう私は何が起こっても驚きません。」
「ワッハッハー! ワッハッハー!」
今日も子供たちの元気な笑い声が平和な街に響くのでした。
つづく。
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