第1話 : 月夜の攻防 ( 5 )
彼は、満月から
『 鮮血の赤い狼ぃぃぃぃぃぃい!!!! 』
と、
彼の腕は、
少女は、ジリッ、ジリッと押され後退する事で、より低い足場を
彼の腕は、狼の群れ、そのものと成り襲いかかる。
また数は、どんどん増し、
「
人狼のラッシュ攻撃は、絶え間なく続く。
少女は、今や千に近い狼の群れを相手に、攻撃の
だが、防戦一方な彼女は、続け様に後退を余儀なくされ、後方の今や半分と成ったクレーン運転席まで、とうとう残り1.5mと追い込まれた。
「 さぁっ!! お待ちかねだぜぇ!!
お前の内臓と御対面だぁぁぁっあ!!」
彼女の腹部目がけ爪を大きく一振りした。
─ が、狙いを外す。
おかしい…
相手の背が急に伸びたのか?
いや、相手が
彼の眼上に少女の細い
どちらとも違う…
自分の足元が沈んでいるのだ!!
彼の足元のクレーンには、いつの間にか切り込みが入り、その断面積の1/4を残すと、ゆっくり、お辞儀をする様に後方へと曲がり折れている。
クレーン先端が、辛うじて屋上端の柵上に落ち着き、
「 ガゴンゴッ!!」
衝撃音と共に、クレーン全体が大きく揺さぶられる。
彼も体勢を崩し、一瞬、ラッシュ攻撃のスピードの手も
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