第29話 色々と後説

◎銃器類について


 まるでミリオタのように実在銃器を羅列となりましたが、それは歴史考証を反映させる為です。

 そして実のところ作者は門外漢に近く、色々と解説しているものの、作者にとっては火縄銃の説明と大差ありません。

 ただ完全な誤りを前提としたら、詳しい方が萎えてしまうと思ったので、最低限度は勉強しました。

 よって目指すところは――

「うん、間違っちゃいない。厳密にいうと、もう少し違うんだけど、出鱈目というほどではないな」

 だったりします!(苦笑)

 なので詳しい説明と思われたら、それは作者に騙されています!

 さらに本作から受け売りされても構いませんが、自己責任で!


 ……とりあえずGI達がM1ガーランドでフルオートとかやらかさずに済み、作者はホッと胸を撫で下ろしてたりも!?


 ちなみに「自分だったらピストルはP226。長物ならMP7」とか言い出すくらい、面白みもロマンもないチョイスしちゃう人間です。

(乗り物で例えるとホンダのカブやトヨタのプリウスを選ぶような感じ)

 また――

「三人チームなら選択の余地なくアサルトライフルだな。この時代は何があるんだ?」

 で引っ掛かったのがStG44シュトゥルム・ゲー。マジに理詰めの選択だったりします。

 ……本気でガンマニアに怒られそう。


 ただ、残弾数に関しては、付き合いでやったサバゲーのフィードバックも。

 弾数制限すると、真の敵は残弾数となるぐらい厄介だったりします。



介子よしこの氏神


 実は介子よしこの仕える神格も設定あります。

 神名を『八百一結比売命やおいっけつひめのみこと』という……まあ、作者が命名させて頂いた神様です。

 『八百』は八百万の『やお』で沢山とか一杯の意味。

 『一結いっけつ』は紙を束ねたものを指し、転じて本、特に手製で薄い本を指す言葉です。

 『比売』は『女神』を意味し、『命』は『様』にあたる尊称となります。

 つまり――

『沢山の手作りで薄い本を守護する女神様』

 となります。

 また神功皇后の従属で、がっつり関係してたりも。

 ……八幡三神な神功皇后ですが、実は日本最古の貴腐神説が。


 さらに介子よしこの使った祝詞も――

「また本を献上して欲しかったら、この矢(弾)を外さないでね(ハート)」

 と読み解けますが、実はルールに則っています。

 祈願系の祝詞は緩い脅迫というか……交換条件を付けるのが普通だったり。

(那須与一の伝説や定型な祝詞などを参考にしたので、それなりにガチです)


 本編では冗長になるかと思い、割愛しました。

 また、登場時に腐臭がするのも、氏神の影響です(キリッ)

 あと黒い巫女なのも、戦闘に便利だという理由もありますが……本当に黒いからだったりも。



◎名前


 すべての登場人物は、いざとなったら言い逃れできるように、実在する苗字などを使っています。

 なので偶然にも同性or同名な読者様、ごめんなさい。完全に偶々です!


 ゼニヤッタも意味は良くわからないのですが、西洋人でも発音する範囲の単語で探したものです。

 つまり、世界のどこかに『ゼニヤッタ』という名前の人がいる可能性も!?

 ガラッハは銭形平次の下引の『がらっ八』から。ガラハドの表記揺れでもあります。


 ナチスのレンデンシュルツとウンターホーズは、さすがに同性or同名の方がいたら拙いので、ほぼ名前としてあり得ないドイツ語から。


 つまり、何が言いたいかというと――


 すべてフィクションであり、実在人物の名誉を棄損する意図はありません!



◎『もののけ姫』と三世みつよが被ってない?


 だって日本書紀の同じ部分を参考にしてるんだもん。しょうがない。

 これ、かなり書き進んでから気付きました。

 『もののけ姫』のアシタカって、ヤマトタケルがモデルだったのね!(これ、有名なんでしょうか? 不勉強で申し訳ないです)

 モロは大口真神様でしょうし、シシ神様はヤマトタケルを霧に惑わした鹿の邪神がモデルでしょう。

 冒頭で故郷を追放されたりの件も同じですし。

 つまり、三世みつよは『もののけ姫』の子孫ポジとなるのですが……それを騙りだしたら盗作でしょう(苦笑)


 まあ、時代背景の兼ね合いから、主人公たちは国産系の能力者と決めてたので、同系統のジャンルと被るのは不可避……かな?



◎ルーズベルト


 特別に日本人が嫌いな差別主義者だったのは、間違いないようです。

 何が拙いって、日本人からではなく、後世に同国人から非難されてる点でしょう。

 歴代で三本の指に入る実績と評価され、史上唯一の四選された大統領なのにも関わらずです!

 しかも調査できた範囲だけですら偏り過ぎてて、これでも穏当な部分だけだったり!

 あの辺の件はネトウヨ臭い感じを否めませんが、もう全然に控えめなんです!

 ……確実なソースがなかったら拙いものは、述べませんでしたし。


 原爆開発にとっても熱心で、そもそも日本へ落とす前提、将軍たちが大反対したにも拘らず都市攻撃を譲らない。

 ……というか「何もない無人島かなんかで、関係国の大使を呼んで爆発。それで脅せばいいじゃん」というアイデアすら出ていた模様。

 なのに民間人を巻き込めるプランをゴリ押しとか、故人ながらゾッとするメンタリティです。

 現実にサインしたのはトルーマンだけど、もう線路は敷かれていたし、彼は騙された――軍事施設を標的と、虚偽の報告されていたなんて説もあったり。


 さらには連合国の首脳会談で「無条件降伏要求は拙い。相手が自暴破棄になる」という結論だったのに、勝手に「絶対条件だ」とマスコミに発表。


 ソ連の参戦だって、ルーズベルトが要請したから!

 北方領土問題もソ連側の立場で考えると――

「連合国の要請に従って参戦したのに、失効した不可侵条約がどうのこうのと……日本人は何を言っとるのだ? あの時点まで傍観していたのは、アメリカへの配慮だぞ?」

 ぐらいの感覚かもしれません。

 また、アメリカがソ連の満州侵攻に介入しなかったのは、自分で要請したからでしょう。

 しかし、いくら日本を倒したいからって、どうして左側のソ連と共闘を!?


 戦中~GHQ時代が黒歴史化しているのは、今日の我々がアメリカと仲良くやっていくための絶対条件だったのかもしれません。

 それぐらいに西洋人全般が酷い感じです。


 彼の死因が凄い急性の癌で、終戦四か月前という微妙で――ちょうど日本が降伏を打診し始めた時期に急死し、色々と不審な点があるのも、日本側に公文書や写真などの呪殺を試みた証拠があるのも、密教関係者が関係したのも……どうやら全て事実のようです。

(呪殺が成立するとか存在するとかは、別の議論だと思います)



◎ウンターホーズの義手


 実は神秘系遺物と科学のハイブリットだったりします。

 ……とでもしないと、時代的に無理過ぎですし。

 厳密にはサイボーグではなく、呪操義体とでもいう感じ?

 基本的に量産不可で、全てワンオフとなります。

 本編では適切なタイミングも無く、『スメルトリウス』関連については次作で良かろうと判断していたので、説明しませんでした。

 ちなみに『スメルトリウス』は失伝したケルトの神様の名前です。蛇の神格をもつ知恵の神様だとか。



◎天海が秘蔵していた光秀と家康の密約書


 有名な天海と光秀が同一人物という説を、作者なりに考えた結果だったりも。

 光秀の反逆と天海が表舞台へ出てくる時期が近く、入れ替わりが可能な論拠となっているのですが――

 それって結論ありきですよね!?

 天海の出世&その後の栄達が、本能寺の変を契機にしているとしても、入れ替わりだけが説明可能な方法ではありません。

 今作のような密約書があって、それを天海が所有してたら!?

 細かく内容を説明してないのは、色々なケースを想像しやすいようにです。

 当然、隠す相手は家康自身というパターンも含まれます。



◎藤蔓


 タケミナカタ様が、藤に関して何らかの縁があるのは事実です。

 古事記に登場した後、タケミナカタ様は諏訪平定に着手し、そこで土着の神々を支配下へ治めました。

 ……東方で有名な諏訪神社の人達――特に洩矢諏訪子さんですね。

 この神様は『鉄の輪』という正体不明の武器を使い、その時にタケミナカタ様の使われたのが『藤の蔦』だそうです。

 ……もちろん、『藤の蔦』の方もどんな神威なのか不明!(苦笑)

 考古学的には農業国が、山で鍛治を営む部族を併合したのを神話化したのではないかとされています。

 この争いの後でタケミナカタ様は洩矢神を娶られたとかで、洩矢諏訪子が人妻と呼ばれる理由……だと思われます(東方は俄かなので、まあご勘弁を)


 また、現地には伐ってはならない――伐ろうとしたら祟られる藤があるそうで……藤蔓が欠片であっても、強力な神器で問題ありません。

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