26.好き

「好き」という気持ちを分解してみても その構造は分からない

何で出来ているのか 心の中でどんな反応が起こっているのか

「好き」という気持ちに 根拠があるのかどうかすら分かっていない


その言葉を安心して言えるうちは それ以外の言葉などきっと必要ない

お互いのことを想っているのなら それ以上の言葉などきっと必要ない


分かっていることは 「好き」が自分の中にあるということだけ――


分解するまでもないその気持ちの構造が分かっても仕方のないこと

何で出来ていようが 心の中でどんな反応が起こっていようとも

「好き」という気持ちが確かなら 根拠などどうでもいいとそう思える

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