――「好き」というその一言をどうして言えよう
――「好き」というその一言をどうして言えよう
包み隠さず想いを伝えたところで
何が好転する訳でもない
現実は余りに現実現実し過ぎていて
疾うに諦めもついたというのに
まだ膝をついていないという理由だけで
まだ前を向こうとしている
前を向いた先には
誰かに焦がれる貴女がいて
そんな貴女の影は
それまで歩んできた道を包むように伸びている
未来という未来が輝きを放って
貴女という人を照らしているかのように・・・
それでも膝をつかずにいるから
肩はおとしても膝をつかずにいるなら
また前を向こう
貴女の未来に幸せを見たのだから
それでいい
現実は何も変わらない
「疾うに諦めもついた」というのも本当
だから前を向く
前進あるのみ後方は振り返らない
もう諦めたりしないから
私の未来にも幸せを将来してみせる
未来ある貴女にこの想いを伝えることはない
でも私は貴女と出会って間もない頃一つの夢を語った
その時もし夢ではなく想いを伝えていれば
それが不確かで曖昧なものでも
この想いにその時終止符が打てたかも知れない
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます