14.いろは人

人それぞれやり方が違うように生き方だって違う

同じ人だけど顔は違うし手の先も足の先も髪の色だって同じようでやっぱり違う


それが当たり前だって誰でも知ってるからそれをわざわざ言う必要はない

必要はないけどそれをわざわざ言いたがるのが僕って人なんだ


考えることは誰かがもうずっと前に考えたことだろうし

歩く道は誰もがもうすでに歩いた道かもしれない


僕のすることに新しさなんてあるんだろうか

そうは考えるけど求めるものは他にあるようなそんな気もする


人それぞれやり方が違うんなら生き方だって違ってくる

同じ人でも得手不得手があって知識の広さも深さもやっぱり全然違うだろう


それがどれだけ当然のことか誰でも知ってるならそれをわざわざ言う人はいない

言う人がいない中でもそれをわざわざ言いたがるのが人としての僕なんだ


僕が書いてきたものはもう誰にも書くことはできない

それは僕にも言えることで僕は誰の轍の上にも立つことはできない


僕の「詩」はお世辞にも詩とは呼べないというのが本当のところ

そうは言っても求めるものは「詩」のその先にあるんだと信じていない訳ではない

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