10.思考という感情

考えない訳ではない 自己を貫くことの無意味さを

笑顔 優しさ 愛情 そういうものがこの胸をいつも揺さぶる

そしてそれらが嘘ではなく 偽りもない以上 考えを正さない訳にはいかない


欲している答えは きっとどこを探しても見つからない

まだどこも探していないのにそう思うのは 探そうという気が実は少しもないから

少しでもその気があれば 答えというものは案外簡単に見つかるような気がする


考えを正すというのは 襟を正すのとは違う

自らを枉げ 自らが折れ そうして新たな考えを新調しなければならない

頭の中=脳 ではない 心=心臓 ではない その考えすら捨て切れずにいる


今日も自己を貫いて無意味さに輪を掛けてしまった

そしてその輪を当然のように潜り 何度でも無意味さの前に立とうとする

どうしてそれが間違いだと理解しようとしないのか 一体全体何を考えているのか

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