おわりに

 私がこのようなファンレターを書き、そして誰にでも見えるWeb上に公開しようと思い立ったのは、バーチャル世界に住む二人の女性が書いた文章の影響を受けたからです。


 一人は電子の海に恋文を捧げ、

 一人はある日の自身の行いについて胸の内をノートn o t eに綴っていました。


 どちらも読んでいると本山らのへの愛が伝わってきて、自然とこみ上げてくるものがありました。直接的な表現をするなら、泣きました。

 私は彼女達の想いを読み終えると、約一年かけて自分の中に積もった本山らのへの気持ちと思い出をファンレターとして書いて、それを公開したいと思いました。


 ファンレターを書くのであれば、ファンレターらしく紙の手紙で書けばよい。ファンレターを書こうと思いついた時はまだ文学フリマというイベントが開催される前で、イベント時には本山らのへの手紙を受け付けているというつぶやきを見ていたため、紙にしたためて伝えるということもできました。

 あるいはwordやtxtファイルにして、公開されているメールアドレスに送るという手段もあります。

 だけどこうして、このファンレターを誰でも見られる場所へと投稿したのは、ひとえに彼女らが語る本山らのに対する愛に憧れを感じたからです。


 ひょっとしたら、このファンレターを読んでくれた人の中には気味の悪さを感じ、私のようなファンがいる本山らのから離れていってしまうかもしれません。それは本当に怖いです……。

 でも、もしここまで読んでくれているの中にある本山らのへの気持ちに触れることができたのであれば、書いて公開してみて良かったと言えます。

 こうやって私がファンレターを公開することで、誰かの心に働きかけることができたのであれば、そうして彼女が励みになると言った「#買ったよらのちゃん」がつぶやかれたり、彼女がほしいと言った「#らのあーと」や「#らののべる」、ブログ記事などが書かれるのであれば、公開することに躊躇いはありません。


 本山らのへの愛を綴り、それが伝播する。


 そんな、二人の女性がやってくれたことを、私にとっては奇跡のように素敵なことがもし起こったのであれば、これ以上に嬉しいことはないでしょう。

 だから、こうして書くことにしました。

 本山らのを通じて知り合えた全ての人と作品への感謝も込めて。


 最後になりますが、ここまで読んでくださりありがとうございました。

 これが、活字中毒な彼女のために紡いだ、私の一年分の思い出一生の宝物です。


 これまでの一年が、私の中で色褪せないように。


 これからの一年が、彼女にとって幸せなものでありますように。

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