葬儀社あるある葬儀社ないない
深青藍
第1話 葬儀社には経験者しか入社できない
これは、ないないですね。初めまして、新卒でとある葬儀会社に入社しました。深見と申します。ここでは葬儀社あるある、ないないを皆様にお伝えしたいと思います。ただ、あるあると言いましても私個人の考えや感想によるものがほとんどですので、そんなこともあるのねと気軽にご覧いただければ幸いです。
入社してまず、聞かれることが多いのがこの質問ですね。葬儀社には経験者しか入社できない。新卒でも入社できますので、ないないです。
経験者が優遇されることもありますが、ほとんどは現場研修、社員教育のもと葬儀のことを日々学び仕事として励んでいます。そのため、身内や親戚などの葬儀経験、参列経験がない方でもアルバイトとして、正社員として働くこともできます。
葬儀社に入社するために必要なことは、ガッツと忍耐力だと思います。もちろん、接客業でもありますが、そんなことは二の次。どの業界でもそうだとは思いますが、まずは新人は雑用からはじまります。最初の雑用であきらめなければ、あとはどんなに苦しいことが待ち受けていようともどうにかなるものです。
また、葬儀社といってもその中には事務、経理、人事、総務、営業、現場、物流、と一般企業のように細々と部署があります。私は主に葬儀会館に配属され、大切な方を亡くされたお客様のご案内や通夜葬儀の準備や司会進行を行う現場仕事を行っていました。
もちろん、入社してすぐにお客様対応を行うわけではありません。葬儀の場となると特にお客様の存在はデリケートなものになります。誰かしら心のうちに悲しみや怒り、喪失感や憤り、なかには無の状態の方もいらっしゃいます。まずは研修で人間の心のしくみをある程度学び、雑用をこなしながら現場で先輩の接客対応を見て覚えて式場の設営方法や司会の発声法などを自分のものにしていきます。
また、葬儀となると宗教が絡んできます。この宗教のことについても簡単なテキストが渡され、宗旨宗派によって異なる葬儀の飾りつけや教義を知ったり、これもまた実際現場で目の当たりにして日々糧としていきます。
葬儀社で働くということは、勉強の毎日であると私は考えます。誰一人として同じ葬儀がないものですから、お客様に日々学び、日々成長していきます。
葬儀とは終わりのないものです。
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