第7話 運命の青い糸 七

 俺の話をもう少しすると、俺は小学生の頃は少年野球をし、中学の時も野球部に所属していたが、高校生になると(坊主になりたくない、という超単純な理由で)野球部ではなく、陸上部に入った。(ちなみに、俺は前にも言ったが運動神経はいい方で、短距離でそこそこの成績を残した。)

 そして、大学に入ってからも運動を続けよう、そう思ったのだが、ここで、前から気になっていたこともやってみよう、そう思い立った。

 それが、「映像製作」だ。

 俺は昔から映画を見るのが好きで、特にアクションものが大好きであった。(恋愛映画は胡散臭く感じるのであまり好きではない。)

そしてそんな映画を見たら決まって、

 『この映画、ストーリーももちろんだけど、映像もすげえなあ!

 どうやって撮ったんだろう?』

と、思うのであった。

 そして大学に入り、「映像研究会」なるものの存在を知って、

『もちろんプロのようには行かねえけど、俺も映像、撮ってみたいな!』

と思い立ち、このサークルに入った、という次第だ。

 「おおいいねえ!さすが圭太!アングルも構図も完璧じゃん!」

「ま、俺様にかかればこんなもの、朝飯前よ!」

 映像チェックの最中、そう冗談(半分本気であるが)を俺たちは言い合って、笑った。

思えば圭太とも、俺が大学に入ってから、丸々2年の親交が続いている。

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