cigarette lover

あたしの恋は煙草のような

わかっていても

つい追いかけてしまうような

そんな恋ばかりでした。


癖になってやめられなくなった

細身の煙草は

あなたから逃れるための

唯一の魔法でした。

気がつけば口元に

あなたを想うように

煙を深く吸い込んだ



好きなんだと言ったけど

あぁ煙になってしまう

あぁ煙になってゆくの

この心を蝕むような

不安や寂しさは

煙になってくれない



あなたへの恋心を破る

唯一の手段でした。

指先に火を灯すような

そんな恋だったのです。

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