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2020年8月14日 16:49
本編を読みました。感想とアドバイスです。○良かった点・テンポが良かったです。描写すべきシーンが意識されていて、すらすらと読めました。ラノベにおいてすらすら読めるというのは大事な要素だと思いますし、それができているのは素晴らしいことだと思います。・静香の勇気を出して攻めている感じがかわいらしく、魅力的でした。特にクライマックスあたりの静香はかわいさ爆発で非常に良かったです。・「七回忌での静香との遭遇」~「告白の返事するまで」の流れが良かったです。いきなりの告白でしたが、特に違和感はありませんでした。魅力的な流れになっていると思います。★アドバイス(悪かった点)・プロローグですが、静香、岡崎の紹介だけにしたほうが良いと感じました。岸本と東雲の紹介までしているため、二人のヒロインの存在感が薄れているように感じます。・物語に波が少ないので段々と飽きてしまいました。静香に屋上でビンタされるシーンからゆるゆると右肩下がりになっているように感じました。途中で強烈なエピソードを挟むべきかと思います。岡崎の攻めも、生徒会メンバーの茶化す感じも、刺激にするには弱いです。例えば、岡崎に告白されてしまった!くらいの展開が中盤になければ、読者は飽きてしまうかと思います。・主人公の孝がモテモテですが、納得できませんでした。岡崎は昔から一緒にいるので彼を好きになっても不思議ではないのですが、静香が何故惹かれたのか理解できません。彼のどういったところに、どうして惹かれたのでしょうか。男性に慣れていない彼女が積極的になるほどの魅力が孝には感じられません。「喋っているうちに自然と好きになった」というのも現実にありふれていますが、それを物語にしても面白みは薄いです。孝の「強烈にかっこいい」シーンを書かなければ、読者側は最終的な結果に疑問を抱いてしまうと思います。・主人公の孝の行動に一貫性がなく、不自然なまでに物語に都合の良い動きをしています。たとえば自分のことを噂されているシーンで耳を塞いだり、明らかな好意を鈍感力でスルーしたり。そんなに異性が得意そうでないかと思えば、静香に対して「見惚れてました」とからかったり、照れていることを察したり……最後まで孝がどういうキャラクターなのかわからず、感情移入できませんでした。岡崎の好意、静香の好意に早い段階で気づき、どう対応するか悩む期間をもっと長くしたほうが魅力的な物語になるのではないかと感じました。・多くのシーンが、色々な作品で使い古されたベタなシーン、になっております。「この作品にしかない魅力」がなければコンテストで評価されるのは難しいと思いますし、読者も「またこの展開か」とならずに済みます。例えば控えめな性格の岡崎が積極的に静香を妨害したりすれば、読者の興味をもっと掻き立てることができるかもしれません。☆その他・元々"メール"だった箇所を時代に合わせて"ライン"に替えたのでしょうか。だとすると、一部まだ"メール"のままになっている箇所があります。時代に合わせて修正するのは、個人的には素晴らしい工夫だと思います。・11話と12話の繋がりが不自然ですが、修正漏れでしょうか。・"時より"⇒"時折" ("時より"でも通じるでしょうが、一般的な表現なほうが良いかと思います)・26話あたりの七回忌の際に、静香と孝の絡みがなくもったいない。・最後のキスは、初めて同士かつ結ばれたばかりの恋人にしては軽すぎる気が……どうなんでしょう。学生の恋愛事情に詳しくないので断言できませんが、手を繋ぐくらいがふたりには合っている気がしました。以上です。今後の作品づくりの参考になれば嬉しいです。ありがとうございました。
作者からの返信
のーがさん、アドバイスありがとうございます。 物語の波の少なさと主人公の行動パターンは反論の余地もないぐらいごもっともで、自分自身そこが課題だと思って、今も試行錯誤しています。 静香の孝への好意に関してですが、三回忌の時に孝が澄玲に一目惚れしたように静香もまた孝に一目惚れしていたというのが自分の中の設定でしたが、読者にそれが伝わっていないようなら何か具体的なシーンを追加したするなりして対応した方がよいのでしょう。 メールに関しては全く持ってその通りで、コンテスト用に書き換えた時に見落としたようです。修正します。 11話と12話の繋がりは元からあのままなので、不自然に思われたのであれば単純にこちらの力量不足です。 最後のキスは、物語の締めとしてそれぐらい必要かなと思っていれただけで、あまり深く考えていませんでした。確かに、二人にはまだ早過ぎたかもしれません。 今回のアドバイスを参考にして、他の作品作りにもそれを生かしていきたいと思います。
本編を読みました。感想とアドバイスです。
○良かった点
・テンポが良かったです。描写すべきシーンが意識されていて、すらすらと読めました。ラノベにおいてすらすら読めるというのは大事な要素だと思いますし、それができているのは素晴らしいことだと思います。
・静香の勇気を出して攻めている感じがかわいらしく、魅力的でした。特にクライマックスあたりの静香はかわいさ爆発で非常に良かったです。
・「七回忌での静香との遭遇」~「告白の返事するまで」の流れが良かったです。いきなりの告白でしたが、特に違和感はありませんでした。魅力的な流れになっていると思います。
★アドバイス(悪かった点)
・プロローグですが、静香、岡崎の紹介だけにしたほうが良いと感じました。岸本と東雲の紹介までしているため、二人のヒロインの存在感が薄れているように感じます。
・物語に波が少ないので段々と飽きてしまいました。静香に屋上でビンタされるシーンからゆるゆると右肩下がりになっているように感じました。途中で強烈なエピソードを挟むべきかと思います。岡崎の攻めも、生徒会メンバーの茶化す感じも、刺激にするには弱いです。例えば、岡崎に告白されてしまった!くらいの展開が中盤になければ、読者は飽きてしまうかと思います。
・主人公の孝がモテモテですが、納得できませんでした。岡崎は昔から一緒にいるので彼を好きになっても不思議ではないのですが、静香が何故惹かれたのか理解できません。彼のどういったところに、どうして惹かれたのでしょうか。男性に慣れていない彼女が積極的になるほどの魅力が孝には感じられません。「喋っているうちに自然と好きになった」というのも現実にありふれていますが、それを物語にしても面白みは薄いです。孝の「強烈にかっこいい」シーンを書かなければ、読者側は最終的な結果に疑問を抱いてしまうと思います。
・主人公の孝の行動に一貫性がなく、不自然なまでに物語に都合の良い動きをしています。たとえば自分のことを噂されているシーンで耳を塞いだり、明らかな好意を鈍感力でスルーしたり。そんなに異性が得意そうでないかと思えば、静香に対して「見惚れてました」とからかったり、照れていることを察したり……最後まで孝がどういうキャラクターなのかわからず、感情移入できませんでした。岡崎の好意、静香の好意に早い段階で気づき、どう対応するか悩む期間をもっと長くしたほうが魅力的な物語になるのではないかと感じました。
・多くのシーンが、色々な作品で使い古されたベタなシーン、になっております。「この作品にしかない魅力」がなければコンテストで評価されるのは難しいと思いますし、読者も「またこの展開か」とならずに済みます。例えば控えめな性格の岡崎が積極的に静香を妨害したりすれば、読者の興味をもっと掻き立てることができるかもしれません。
☆その他
・元々"メール"だった箇所を時代に合わせて"ライン"に替えたのでしょうか。だとすると、一部まだ"メール"のままになっている箇所があります。時代に合わせて修正するのは、個人的には素晴らしい工夫だと思います。
・11話と12話の繋がりが不自然ですが、修正漏れでしょうか。
・"時より"⇒"時折" ("時より"でも通じるでしょうが、一般的な表現なほうが良いかと思います)
・26話あたりの七回忌の際に、静香と孝の絡みがなくもったいない。
・最後のキスは、初めて同士かつ結ばれたばかりの恋人にしては軽すぎる気が……どうなんでしょう。学生の恋愛事情に詳しくないので断言できませんが、手を繋ぐくらいがふたりには合っている気がしました。
以上です。今後の作品づくりの参考になれば嬉しいです。
ありがとうございました。
作者からの返信
のーがさん、アドバイスありがとうございます。
物語の波の少なさと主人公の行動パターンは反論の余地もないぐらいごもっともで、自分自身そこが課題だと思って、今も試行錯誤しています。
静香の孝への好意に関してですが、三回忌の時に孝が澄玲に一目惚れしたように静香もまた孝に一目惚れしていたというのが自分の中の設定でしたが、読者にそれが伝わっていないようなら何か具体的なシーンを追加したするなりして対応した方がよいのでしょう。
メールに関しては全く持ってその通りで、コンテスト用に書き換えた時に見落としたようです。修正します。
11話と12話の繋がりは元からあのままなので、不自然に思われたのであれば単純にこちらの力量不足です。
最後のキスは、物語の締めとしてそれぐらい必要かなと思っていれただけで、あまり深く考えていませんでした。確かに、二人にはまだ早過ぎたかもしれません。
今回のアドバイスを参考にして、他の作品作りにもそれを生かしていきたいと思います。