主人公は先生(会社の講師)と関係を持っていた。元々フェミニストで外見もいい先生は、女子から人気があった。そこに、新入社員が今年も入社してきた。先生の隣にいたのは、あまり目立たない事務の子。主人公は安堵する。
自分は自分磨きを怠らないし、ましてあんな地味な子と先生は釣り合わない。
ところが、その先生に転勤の話が突如持ち上がる。そして新入社員が一人、先生について東京の転勤するというのだが……。
人は誰でも誰かからの信用を得たいと思う。自分が尊敬する人なら、なおさらそう思う。しかし、新しく人が入れば、自然に新人に目が行く。まるで順番が回るように。そんな日常でありながら、ちょっと心がささくれ立つ瞬間を切り取った一作だった。
是非、御一読下さい。