第12話 転生者
「何だと…」青年は投げ返した真空波を剣で跳ね飛ばした。「ドカァァァァァン!」
彼の後ろの方の壁に当たってレンガがガラガラと崩れ落ちる…
「素手で…お前何者だ?…」
青年は純の腕に紋章が浮き出ているのに気づく。
「その紋章は…RE:BORNの…お前転生者か?」
「転生者?何のことだよ。とにかく彼女達に指一本触れるな!」
その時グランアンジェ王宮の近衛兵が騒ぎを聞きつけてやって来た。「お前ら王宮内で何をしている…」
「邪魔が入ったな。いずれ決着をつけに来るから待っていろ。」そう言って彼は守護神のカプセルを取り出して別の場所に逃げて行った。
「アイツ、他の守護神のカプセル使いやがって。
グランアンジェの近衛兵は、「城内で争い事を起こしていたのはお前らか?壁まで壊したな。女王様がお呼びである。
女の子は逃げようとしたが、近衛兵がみんな一緒にというのでしぶしぶ女王様に会うことになった。
僕はミカちゃんをカプセルに戻した。以前クレアさんが再起動と言ってミカちゃんが元気を取り戻したのを思い出して紋章を長押ししておいた。
僕と守護神の女の子二人は女王様の謁見の間に連れて行かれた。謁見の間のヴェールが揺れて中から女王様が姿を現した。僕達は膝まづいて頭を下げた。
「面を上げよ…お前達が城内で争い事を起こしたと聞いたのだが。訳を聞かせてはくれないか?」
グランアンジェの女王様は美人で品格があり、高貴な女性国王だった。しかしこうして僕たちの前に姿を現わすのだから庶民的な良い女王に違いない。
僕はジークとの事の一部始終を女王様に話した。
「なるほど…向こうがそなた達を襲ってきたのだな。 相手の男は一体何者だ?」
「ジーク。」「えっ?」守護神の女の子が答える。
「名前はジークや。エルドラ王国の王子。」
「守護神よ、そなたは何者じゃ?」
「ウチ、テラって言います。よろしゅう。」
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