・・・・・・

「失礼な。独り言なんか言ってませんよ。あなたの後ろに憑いてる動物たちと話しているんですよ。ほら、レオ君て犬、知ってるでしょ? 君が最初に食べた飼い犬の……」


「やめろ! 言うな! それ以上言うな。なんだよおまえどこで調べたんだよ! ふざけんなよ!」

「君が考えているようなことを実際にやったとしても、寿命は延びないってことだよ」

「……なんでそれを、い、いや、やってみなきゃ分からないじゃないか!」

「そもそも論だけどね、それの解釈、君間違ってる。時間の無駄だからちゃちゃっと言ってあげますね」

 咳ばらいをし、まじまじと甲乙の顔を否定的な眼差しで捉え、鼻から小さく息を吐いた。


「神が与え給うた寿命ってのがある。君のいうところのこれはユダヤ人のジョークの一つだ」

「ジョークなんかじゃない! 絶対だ」

「僕の話の腰を折るの、やめてくれない?」

 甲乙の後ろに目をやり、

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