月の道
『 暗闇に仄かに光る月の道』
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幼い頃は夜が怖かった。
家の中の小さな闇にさえ怯えて寝付けなくなるような子供だった。
いつからだろうか。
陽の光よりも月の淡い明かりに安堵するようになったのは。
今夜も月の道を歩いて家路を
ひんやりとした空気に、沈んだ心の
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