月の欠片をパッチワークにして
つきの
黄昏時
『 誰そ彼と問えど答えぬ藍の空 』
『 誰そ彼と問うて目覚めた夢哀し
いつか藍空黄昏になり 』
***************
夢を見ていた。
わたしはそのひとと何とか連絡を取ろうと必死なのに何故だか覚えていたはずの電話番号が違っていたり、かけてもかけても留守番電話だったり。
気配は感じるのに、やっと見つけた後ろ姿にも追いつけない。
そのひとは振り向かない。
あのひとだろうと思うのに、遠くなる影は夕闇にぼやけていくばかり。
「あなたは誰?」
自分の声に、うたた寝から覚める。
この病気が治ったら、もう一度やり直すからと。
苦労をかけた分、幸せにするから・・・なんて。
約束が守れなかったから、逃げてるのかしらね。
本当は気の弱いひとだったから。
空を見上げる。
外はもう、
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