不確かな未来を
ずっとうつむいてた私に
あたたかな言葉が降ってきた。
目には見えない言葉だけど
とても輝いているように思えた。
けど、ある日、
とてもつめたい言葉が降ってきた。
私はまたうつむいた。
.....
「いつまでうじうじしてるのさ」
「ずっとこのままなんてダメだろう」
...知っている。
そんなこと、誰よりも知っている。
今の状況をどうにかしないといけないのも
しっかりと決断をくださないといけないのも
全部知ってる。
でも、どうすればいいのかわからない。
「嘘はいけないよ。
君は本当はどうすればいいのか知っているはずだ。」
知らない。
そんなこと知らない。
知っていたら、
私は今こんなに苦しまずにすむよ...
「いいや、知っているんだ。
本当はちゃんと答えが出ている。」
「でも君は気づかないふりをしているんだ。
目を背けて、知らないと言って、
君はその答えから逃げようとしている。」
そんなこと...
「君は決して逃げてはいけない。
しっかりと向き合うんだ。」
「今はつらいかもしれない。
だが、いつかはそのつらさを乗り越えられる日がくる。」
いつかっていつ?
いつまで私は苦しめばいいの。
「..."いつか"は"いつか"だ。
それは遠い未来かもしれない。
または案外近い未来かもしれない。」
私はわからない"いつか"を待ち続けるの?
死ぬまでつらいかもしれないのに?
...私はそんなの嫌だ。
「そうだね。それは僕も嫌だな。
でも僕らは未来を信じ続けるしかない。
苦しみの先には
きっと喜びがあるはずだってね。」
そんな不確かなこと信じろっていうの?
「たしかに不確かだ。
けど、僕は知っている。
必ず報われる日がくるって。
僕がそうだったから。」
...私にもそんな日がくる?
「あぁ、きっとくる。
君が逃げださずに
しっかりと目の前のことに向き合えたら。」
しっかりと、向き合う...
「君ならできるよ。
僕はそう信じている。」
.....
なんて夢を見た私は
今、逃げていることがある。
でも、まぁ、
少しは向き合ってみようかな。
不確かな未来とやらを
ちょっとは信じてみようじゃないか。
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