鳥、撮り、トリッツ

@nakamichiko

第1話生まれたての話

 

 現在平成三十一年四月二十一日午前六時三十分を過ぎた所です。私はこれから仕事なのですが、休みの主人はもう家にはいません。四年前ならば間違いなく釣りだったのですが、最近は近所の大きな公園に「鳥を撮り」に行っています。


「コマドリとキビタキとクロツグミとセンダイムシクイを狙ってくる! 」

「行ってらっしゃい! 取れたら連絡してね! 」


私は一昨日、昨日と連休だったので、朝主人と一緒に行ったのです。

「バードウォッチング夫婦」という言い方でよいのでしょうか、人生を半分過ぎた所で、長く続けられる趣味を見つけました。子供が巣立った今、二人で楽しく過ごすことができています。


 昨日は土曜日と言うこともあり、その公園には入れ替わり立ち代わりバードウオッチヤーやって来ていました。


「カワイイ! カワイイ! 」


年配の男性がコマドリを撮影しながらこの言葉を連発。これが鳥相手でなかったら、いやこの言葉を言いたいがためにやって来ているのかも、とさえ思うほどでした。

公園には散歩の人も多くいますが、その人たちもコマドリが出るのを私たちと一緒に辛抱強く待ちました。一時間以上同じところで待って、現れると、この鳥は人の心をつかむことができるようです。


「ああ、カメラが欲しいな・・・」


散歩の人たちはそう言いました。実際コマドリに出会ってバードウォッチングを本格的に始めたという人は多いようです。皆さんもこの鳥の名前はご存知でしょうが、実際の姿をご覧になった方は少ないでしょう。藪の中に住み、美しい声で鳴きます。

でも先輩バードウオッチヤーの意見でもあるのですが、


「写真にとられても平気」な個体がいるのです。私は彼ら、彼女らのことを

「アイドル」と呼んでいます。そしてとても面白い話を昨日聞きました。


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