有限航路
限り無く 狭い窓に
緩急をつけ 常に押して寄せる
切り拓く 人の夢を
幕は掻き乱し 両の耳を塞ぐ
「ここまでは見える」
繰り返された言葉
待ち望んだ答えには
少しだけ気遣いを
縋り付く 炎の背に
羨望を乗せ 次の扉を開ける
凍り付く 庭の隅に
帆船は巡り 極限の尾を描く
「ここまでは見えた」
繰り返してきた言葉
叶わない祈りには
相応しき終わりを
「これからも見よう」
繰り返せない言葉
聴く者無き熱意には
華の上の眠りを
鉄塔から見えた
奏者無き讃美歌には
終わり無き称賛を
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます