第124話:匙は既に投げられていた。

 蒼桜目線___

 警戒態勢として黒軍と白軍がよく衝突するエリアに待機していた。

「各隊員に告ぐ。白軍が宣戦布告をしてきた。内容は白軍関連施設のを大和の学ラン姿の複数名に攻撃されたため。」

「はっ!?何だよそれ!」奇龍が声を上げる。そう、おかしい。黒軍は先制攻撃をしてはいけないというルールがある。それを裏で破った黒軍が居たとしても諜報部隊管轄だ。学ランで攻撃するのはおかしい。

「とにかく戦闘準備。攻めてくるよ。」

 後輩達の返事を聞きながら考える。第3勢力があるとは聞いた。赤軍が大和の制服を持っていた?制服の工場も販売店も全て黒軍関連施設。関連施設にスパイが居たのか?それは考えにくい。何でこうなった?

「班長。私いつも通りやっていいのよね?」

「ああ。よろしくな、羅希。」

「うん。」

「蒼桜にい!敵軍の音が聞こえます!」

「分かった。こちら神咲。四月一日が襲来の音を感知しました。」了解という音が耳に入ってくる。

「行くぞ。」

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