第49話:夏休み前の普通の日

凛音目線_____

「明日から夏休みだぁっ!」

 お互い夏休みの予定を聞きあったり浮き足立ってる。

「おれ、残寮するんだけど、誰か遊びいかねー?」

 残寮生も多いみたい。

「東洞君はどうするの?」

「うーん…残寮かな。」

「相変わらず眠そうだね…。」

「そういえば…雨梨と泊まるんだって?」

「うん!神咲班で九万里家にお泊まりするの!」

「雨梨すごく喜んでたよ…ふぁぁ。」

 するとなんか一段と廊下が騒がしい…。これは…もしかして…。

「凛音!!!!」

 奇龍先輩だ。

「どうしたんですか?」

 廊下から顔を覗かす奇龍先輩に席から動かず言うと、

「一緒に帰ろぜ!!瑞樹も!雨梨もいるからさ!」

 そう笑う奇龍先輩の横から雨梨先輩も顔を出す。

「ん…いいですよ…。」ともぞもぞと帰る準備をしている。周りからはいいなぁとか、私も九万里先輩と帰りたい!とか聞こえるのを聞こえないふりをして、準備して着いていく。

「奇龍先輩ってモテモテですね!」

「ん?そうか!?」

「奇龍は鈍感。」

「あーそうでしたね!」

「あーそうでしたね!じゃねーよ!!」と言いながら寮に戻ると…。故郷に帰る寮生が慌ただしくしていた。

「私も明後日帰るから準備しないとな。」


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