第44話:わがまま
羅希目線_____
目をゆっくり開けると蒼桜君がいた。
「蒼桜君…。」
「大丈夫?じゃないよね。熱結構あるから。」と優しく頭を撫でてくれるその優しさに甘えてもいいかな?
「蒼桜君。聞いてくれる?」
「もちろん。」
そこから桐谷先輩と話した話を全て蒼桜君に吐き出した。蒼桜君は何も言わずにただ背中をさすってくれた。
「私だって今の班が居場所だってわかってる!今の班も大好き!でも、先輩がいなきゃ、嫌なの!先輩がこの世の中に居ないなんて絶対にだめなの!」
わがままでごめんね。
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