第18話:おわりとはじまり
凛音目線――
重い足どりで登校しようとすると雨梨先輩に会った。
「凛音一緒に行こう…。」とわざわざ教室まで送ってくれる。
「僕はこれで。」
「雨梨先輩!」
「ん?」
「ありがとうございます!」ニコっと笑って去って行く雨梨先輩はやっぱかっこいいなと思いつつ1歩勇気を出して教室に入る。
「凛音ちゃん!」
「Aちゃん…。」
「その、昨日はごめんね!」
「えっ…。」
突然態度が変わり過ぎて正直驚いている。でも…
「いいよ。こっちこそごめんね。」
なんとなく和解っぽい流れになった。何故心変わりしたかはわからないけど。クラスの雰囲気も戻って良かった。
すると…
「緊急連絡です!白軍がこちらに向かってきているということです!戦闘該当生徒は至急準備をお願いします!」
「東洞君!」寝ている瑞樹も確か後方支援だったはず…。
「んっ…?」
「戦争だよ!」
その瞬間東洞君の顔つきが変わった。クラスでも数人は戦場に数人は後方支援へ行くから顔つきも雰囲気も変わった。
後方支援の準備をして馬を出す。
「凛音!」
「蒼桜にい!」
「凛音、なんかあったら自分の身を一番に考えるんだよ?いい?」
「分かってる!蒼桜にぃ無事に帰ってきてね。」
「もちろん!班員全員無事に帰ってくるよ!じゃあいってきます!」と頭に手をポンポンして出て行く。
戦争…か。まだ始まったばっかりだけど、早く終わればいいな。
ぎゅっと制服の角を握った。
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