第一章 執事?
エレン「ふぁぁあ もう朝か。【全知なるもの】のおかげで少ない時間である程度の疲れは取れるようになってるけど、この体のだるさにはいつになってもなれないなー」
【全知なるもの】
属性創造
疲労軽減
睡眠質向上
補助人格創造
鑑定
異世界の知識
【全知なるもの】の疲労軽減と睡眠質向上は万能ではない。あくまで最低限、決して万能ではない。
ただその最低限の力のおかげで、エレンは毎日の過酷な訓練ができている。
何やら部屋にいい匂いが漂っている。嗅いだ瞬間に食欲がわき出てくるようなそんな匂いだ。
「こんないい匂いのするご飯を毎日食べれるのはお父様のおかげだな」
そういって駆け足でおいしそうな匂いの元があるであろう一階に向かった。
どたどたどた
『お坊ちゃまおなかがすいているのはわかりますが、どたどたと階段を降りるのはおやめください』
「おはようセバス、こればっかりはどうしようもないんだよ。許して?ね?」
セバス『やれやれお坊ちゃまにはかないませんな、しかし昨日の脱出、階段を降りるときに布がずれる音がしました、足を置く床の劣化具合や布の性質などを考慮こうりょして行動できれば素晴らしい暗殺者になれるかと』
「いやいや暗殺者にはならないから、それにしても相変わらず地獄耳だね」
『おほめにあずかり光栄です、執事ですから当然かと』
「いやいやおかしいから、寝てるのに離れた場所の階段の布ずれの音に気づくだなんて」
『お坊ちゃまそろそろ朝ごはんの時間です、シルヴァ様やカレン様がお待ちだと思いますのでそろそろ行ったほうがよろしいかと』
「そうだねありがとうセバス、今日の夜また訓練つけてよ」
『了解しました』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます