第1章 あとがき

 この物語は、僕の現実逃避によって生まれたものです。

 子供の頃から、僕はあまり外に出たことがありませんでした。というのも、一人でどこかに行くには些か田舎すぎたので……。年齢が上がっても、友人とどこかに遊びに行くという経験は片手の指で数えるほどしかありません。子供時代は、大人の力を借りなければどこにも行けず、大きくなるにつれて将来のために机へと向かいました。結局、夢をかなえることはできないままでしたが。


 どこか、見たことのない世界に行きたい。


 いつしか、僕はそう思うようになりました。

 その感情と現実の板挟みとなったとき、僕は空想の世界に逃げ込みました。

 

 いつの間にか、物語の中の彼らは僕の言うことなんて聞かずに動き始めました。


 ……書こう。

 彼女たちの物語を見てみたい。

 子供の頃から続いたのは、空想だけでした。でもこのまま空想として放っておけば、今までの人生がすべて嘘になってしまうような気がしました。 


 そして、姿と形を持ったのがリーナとハルとソフィと、以下のキャラクターたち。イギリスを選んだのは、日常の裏側には我々の知らない世界があるということを体現した存在が今なお根付いているからです。


自分語りはこれくらいにしまして。



 今まで生き残った伝説と、人の目には見えない隣人たちに感謝を。


 そして、

 ここまで読んでくださったあなたに、最大の感謝を。



I would like to express my deepest gratitude


to legends who have survived since time immemorial,fairies who live with us,




and you.

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