第18話 青、青、青、わおっ!

正直。残業する事は体力的にも辛い時もあるし、もう駄目!!!と投げ捨てて定時で帰るときもある。そんで家早く帰ったところでこれといって何かをやるわけでも無く、ただひたすら天井の染みを数えていてる。一枚二枚三枚と数えるのはお菊の皿。


しかしながら悲しい話だが、サービス残業という心が何処までも摩耗していく事を経験した身としてはユキチが一枚二枚三枚と増えていく事は、嬉しい限りである。別にお菊の皿以外でも一枚二枚三枚と数える。


誰も愛せないから誰からも愛されないと言うのを、あまりにも身につまされるような。あるいは心に響くような。もしかしたら当たり前のように使われる言葉がある。愛されるより愛したいと言う言葉も古くにはある。マジで。


うるせえよ。その通りだな。と思う。けども愛する愛しないとかよりももっとソフトな言葉の好きや気になるとかそんな言葉であっても疲れるよ、と、思う。そう疲れるよ。


誰からも求められない事がつらいものなのかもしれない。もしかしたら気楽かもしれない。けどもそんな事を真剣に考えたら病んじゃうがな、そんなんヤんなっちゃうと思う。


何が言いたいかというと、ずっと平行線な渇いた日常もそこそこ良いんじゃ無いかとおもう。


誰もかれもが凄い、頑張った、偉い、賢い、大好き、素晴らしいと賞賛されるような人間でも。そこには妬み、恨み、辛み、同じ意味の言葉であるが嫉妬から発する負の感情でなくシンプルに嫌いだと思う人間も裏にはいるもんだ。たとえ世界が賞賛しようとも自分ひとりだけは許さないって気持ちを持ち続ける事。だって誰かの願いが叶う頃、誰かは泣いてるかもしれないから。


この許さないって気持ちを持ってたとしても自分の願いが叶えられるわけじゃないけれども。

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