第18話 青、青、青、わおっ!
正直。残業する事は体力的にも辛い時もあるし、もう駄目!!!と投げ捨てて定時で帰るときもある。そんで家早く帰ったところでこれといって何かをやるわけでも無く、ただひたすら天井の染みを数えていてる。一枚二枚三枚と数えるのはお菊の皿。
しかしながら悲しい話だが、サービス残業という心が何処までも摩耗していく事を経験した身としてはユキチが一枚二枚三枚と増えていく事は、嬉しい限りである。別にお菊の皿以外でも一枚二枚三枚と数える。
誰も愛せないから誰からも愛されないと言うのを、あまりにも身につまされるような。あるいは心に響くような。もしかしたら当たり前のように使われる言葉がある。愛されるより愛したいと言う言葉も古くにはある。マジで。
うるせえよ。その通りだな。と思う。けども愛する愛しないとかよりももっとソフトな言葉の好きや気になるとかそんな言葉であっても疲れるよ、と、思う。そう疲れるよ。
誰からも求められない事がつらいものなのかもしれない。もしかしたら気楽かもしれない。けどもそんな事を真剣に考えたら病んじゃうがな、そんなんヤんなっちゃうと思う。
何が言いたいかというと、ずっと平行線な渇いた日常もそこそこ良いんじゃ無いかとおもう。
誰もかれもが凄い、頑張った、偉い、賢い、大好き、素晴らしいと賞賛されるような人間でも。そこには妬み、恨み、辛み、同じ意味の言葉であるが嫉妬から発する負の感情でなくシンプルに嫌いだと思う人間も裏にはいるもんだ。たとえ世界が賞賛しようとも自分ひとりだけは許さないって気持ちを持ち続ける事。だって誰かの願いが叶う頃、誰かは泣いてるかもしれないから。
この許さないって気持ちを持ってたとしても自分の願いが叶えられるわけじゃないけれども。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます